未来学者「G」の正体

こんにちは、AIエンジニアのヒロシです!猛暑続きの毎日ですが、みなさんいかがお過ごしでしょうか? 熱中症にはくれぐれもお気を付けください。
 
さて、少し前、5月7日にマクニカニより「未来予測 ~賢者に聞いて見た~」という記事が投稿されましたが、ご覧になりましたでしょうか?今日はその記事について重大発表があります!
 
実はこの記事に出てくる未来学者「G」は、実在するマクニカ社員ではなく、AIだったのです。質問は私が準備し、その回答をAIに委ね、得た回答があの記事だったのです。今回はその記事をどうやって作ったのかご紹介したいと思います。
 

使用したAIはOpen AI社が開発したGPT-3というAIです。このAIは世界中の言語を学習し、より自然なことばを生成できるようになっています。

どのように生成するかというと、生成したい文章を得るための「プロンプト」というインプットを用意しそれをGPT-3に入力させます。すると、GPT-3はプロンプトに続くことばを生成してくれるわけです。
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たとえば、翻訳をさせたい場合のプロンプトとアウトプット例はこのようになります。
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いくつかの例を示して、cheese の翻訳を期待する訳です。
「未来予測 ~賢者に聞いて見た~」も同じような考え方で、期待するアウトプットを得られるように、プロンプトをデザインしてGPT-3に入力します。今回使用したプロンプトは次の通りです。

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実際に使用したソースコードからコピペして画像を貼り付けています。このように、GPT-3に対して、
①    あなたは優秀な未来学者である事
②    あなたへのインタビューである事
③    質問に答えて欲しい事
④    今後10年間の重要な進展について5点をその理由と共に教えて欲しい
という点をプロンプトに記載し、GPT-3に続けて回答ができるようにYou:で閉じています。
 
掲載した記事は英語を日本語に翻訳したものです。GPT-3へのプロンプトは英語、回答も英語で取得しています。GPT-3は日本語も直接扱えるのですが、日本語については学習量が少ないせいか、私の感覚としては、いまひとつな回答しか得られていません。最近は機械翻訳も大幅に進歩していますので、英語で処理する事自体はあまり問題にならないのではないかと思っています。
 
このプロンプトでGPT-3が返してきた回答は記事の通りですが、原文の英語はこのようになっています。

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二つ目のプロンプトとアウトプットは次の通りです。 

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以上が「未来予測 ~賢者に聞いて見た~」の種明かしでした。
 

GPT-3は文章生成だけではなく、いわゆる言語といえるものに幅広く対応できます。例えば、計算をしたり、SQLクエリを生成する事だってできちゃいます。
  
なんとも夢のあるAIだと思いませんか?
 
私は入社して随分経ちますが、AIの未来の可能性を感じ、数年前からAI関連業務に携わるようになりました。
まあ、まだまだ駆け出しですが、独創的なAIモデルを作って、あるいは使って、社会貢献できたらいいなあと、ぼんやり思っています。

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