はじめまして、マウスです。小学生から見ると、どうやら私の顔は、ミッキーじゃないほうのネズミに似ているようで、その結果のこのネームです。
普段は、ネットワーク関連の製品の担当をしているのですが、製品業務とは別で社内でシステム開発するプロジェクトの活動にも参加をしています。
※そうです、近年のマクニカはシステム開発スキル向上のための取り組みを行っています。
ちなみに、現在進行中の企画で、記事投稿時は実装フェーズの終盤に差し掛かった段階です。
そのため、今回は、チーム立ち上げから実装フェーズの準備段階までをご紹介します。
■きっかけ
「社内の電話網を参考に自前でIP電話を構築してみようとしてるんだけど、多少システム開発のスキルが必要らしくて。マウスさん、前職でシステム開発経験があったよね?組織横断的なプロジェクトなんだけど、よかったら参加してみる?」と上司に声をかけてもらったことがきっかけでした。
※IP電話の仕組みを使うと、会社にかかって来た電話を内線感覚で外出先につなぐといったことができるため、よりコロナ禍の環境に対応した社内システムを構築するためのプロジェクト参画を打診された状況となります。
「IP電話を構築って、なんか面白そう」
「自前で作れるものなの?」
「システム開発スキル、『多少』でどうにかなるの??」
「組織横断的ってことは、他部署の知らない方と知り合いになれるのか。」
といった点に妙に魅力を感じ、2言目には「はい、ぜひ!」と返事をしていました。
マクニカでは、こんな感じできっかけが訪れることがあります。
それ以来、IP電話のシステム開発チームに参加し、リーダーとしてプロトタイプ作成に向けてチームの取りまとめを担当しています。
■マクニカでチーム開発をする、ということ
CPaaS(Communications Platform as a Service)をご存じでしょうか?
コミュニケーションの手段(電話、チャット、メッセ―ジなどなど)を提供するサービスです。今回は、そのCPaaSの一種であるTwilioの機能を組み合わせて、営業時間に合わせて電話を取り次ぐ制御を搭載したIP電話を構築してみることになりました。
開発チームは全5名で、皆さん技術的な好奇心が非常に高く、初めて触れるTwilioに興味津々で、瞬きしている間にTwilioのプロフェッショナルになってしまいそうな、そんな勢いを感じました。
まずは最初の4か月でプロトタイプの開発に取り組むことになりました。
早速準備に取り掛かったのですが、ここでマクニカ固有の課題がちらほらと。また、課題の対応にもマクニカ色がちらほらと。少し紹介します。
〇課題1:「メンバーのほぼ全員が製品業務と兼務」
多くのメンバーが製品業務と兼務をしています。そのため、製品業務の状況に影響を受ける中、突発的に開発工数を確保できなくなる場合を想定する必要があります。
◎課題1への対応
兼務と共存するために、メンバー同士でフォローできる体制を整えました。
当然、必要工数を最小にする工夫は実施します。しかしながら、ある程度の工数が必要なシステム開発と製品業務との兼務を達成するためには、しっかりと機能するバックアップ体制を整え、余裕のあるメンバーがチームの稼働を支えられる体制づくりが必要との結論に至りました。
具体的には以下の点を重視しました。
・仕様の説明のために十分な時間と回数を確保し、全メンバーが全体の仕様を把握できた状態を維持する。
・実際にフォローするメンバーに対して、何をどこまでフォローするのかを具体的に明確に伝える。
...とはいえ、どれだけ環境を整えても、実際にこの仕組みがうまく稼働するためには、積極的にフォローを買って出てくれる余力のあるメンバーの協力が不可欠です。
ただ、そこはマクニカ社員。「私やります!」の声を積極的に上げてくれる社員ばかりです。この開発メンバーも見事に全員が「私やります!」の声を積極的に上げてくれる社員でした。こんな感じで、お互いに補えるスタイルが根付いているところは、マクニカの大きな強みだと感じます。
そんな非常に頼もしいメンバーの協力がうまくかみ合った結果、現在実装フェーズの終盤に差し掛かりましたが、各々製品業務の影響を受けながらも、ここまでは概ねスケジュール通りの進捗を保てています。
〇課題2:「組織横断プロジェクトのため、普段の業務で面識があまりないメンバーと一緒に活動」
組織横断のため、製品業務では会話する機会の少ないメンバーが多くいます。そのため、何かにつまずいた場合、誰にも相談ができない八方塞がりな状態になる可能性があります。昨今のコロナ対応によりリモート中心の業務スタイルのため、より発生しやすいように感じます。
◎課題2への対応
課題1のようにお互い補い合える関係があるとはいえ、面識があまりない状態だとどうしても気を遣ってしまいます。
ただ、もともとコミュニケーション能力に長け初対面の方ともうまく打ち解けることのできる方が多いマクニカ社員。つまり、接点(会話の機会)さえ確保できれば、「面識がない」を「気軽に相談しあえる仲間」に変えることができるはず。
そのため、「開発の準備段階で、お互いを知り、気軽に相談できる関係を築くこと」を目標に、長時間のミーティングを少ない回数実施するのではなく、15分から30分程度の短時間のミーティングを頻繁にとり、メンバー同士の接点が多くなるよう努めました。
始めはマウスばかり発言していたぎこちのない関係でした。
ただ、2、3週間程、こまめにミーティングを開催しただけで、
いしさんは、もはやミュートをせずに宅配便対応を旦那さんに指示しますし、
たなさんは、明らかにメールチェックをしながらも私の育児の悩みを楽しそうに聞いてくれます。
ひろさんは、顔出しは完全NGながらも技術的な発見はとても楽しそうに共有してくれますし、
ねずさんは、画面に映る顔が日に日にドアップになっていくほど前のめりに関わってくれています。
そんな、変な壁のない、とても良い関係を築くことができました。
その結果、フルリモートの中、全メンバーがお互いの情報共有やメンバー間のフォローなどにも積極的に関わりあえる、非常に協力的な関係性を持つチームに無事昇華することができました。
フルリモートの中、たった数週間で、まるでFace To Faceでのコミュニケーションを繰り返したかのような打ち解けよう。中途入社して3年ほど経過しましたが、改めてマクニカすごいな、と思いました。
■実装フェーズと今後に向けて
チーム発足から実装フェーズに向けた準備期間で、課題を抱えながらもしっかりと対応できたためか、Twilioに初めて触れるメンバーも多い中、各々のもともと備わっているスキルをいかんなく発揮してくれています。
その結果、実装フェーズはとても順調に進み、成果物も着実に形になってきています。ここまでは、メンバー間の関係性も良好で進捗もできる、とてもよいパフォーマンスをチーム全体が発揮できていると感じます。
実装の仕上げとテストフェーズ、プロトタイプのリリースに備えた準備など、まだまだクリアすべきタスクは多いですが、メンバー同士協力し合いながらしっかりとやり遂げ、達成感に浸りながらリモート打ち上げで美味しいお酒が飲めればうれしいですね!
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