◆はじめに
こんにちは、新卒2年目のSplunk担当エンジニアのレンレンです。今年もこの時期がやって参りました。そうです、新卒入社された方々への技術研修の時期です。
◆昨年の今ごろを振り返る
私は昨年の4月に新卒で入社して、5月にこの新人技術研修を受講しました。例年、座学形式で研修を行っており、かなりの量のIT基礎知識を短時間で叩き込まれました。
当時、私は大学の卒業論文を書くときに初めてちゃんとパソコンを触った、というくらいITに疎かったこともあり、この研修はかなり難しく感じました。ちなみに「正直、IPアドレスって何?」というレベルでした。。。(辛かったなぁ。。。笑)
ただ、今となっては、あの研修を受けて良かったなぁとしみじみと感じている自分がいます。
◆まさかの研修の講師に抜擢される!?
時が経つのは早いもので、これまで周りの先輩方からたくさんの刺激を受けて成長してきました。(つもりです。。。!)
すると昨年の12月のある日、1通のメールが私の元に届きました。中身を確認すると、なんと今年の全社技術研修の「講師」に抜擢された旨が。。。(最初は「何かの間違いでは。。!?」と思っていました。笑)
※現在、マクニカでは新卒の技術職向けに全社の技術研修と各カンパニー個別の技術研修が用意されています。
自分なりにこれまで頑張ってきたのが伝わっているということに喜びつつも、同時に「ITについて多少かじった程度の私に、果たして講師が務まるのだろうか?」という不安を抱えていました。
そして年が明けて今年の1月、講師の初顔合わせがありました。周りを見るとどうでしょう、ベテラン社員の方々だらけではないですか!(これはすごいところに抜擢されてしまった。。。汗)
◆例年の研修内容から大幅な方針転換
そこで、今年の研修形式についての説明があり、その内容にかなり驚きました。なんと、例年の「座学形式」から180°方向転換して「演習形式」に変更になったのです。エンジニアの仕事を実際に体験することで興味を持ってもらうというコンセプトのもと「どうしたら楽しみつつ演習が行えるか」を考えて、準備の段階では試行錯誤していました。
ちなみに私が担当した講義は、Raspberry Piを用いた「Linuxの基礎」というもので、実際にラズパイを用いてコマンドを実行したり、Webサーバを構築したりするものでした。
やっと全体の方向性が定まり、各講義資料のプロト版も続々と完成していった矢先、ついにあいつの魔の手が日本にも訪れました。
そうです、「新型コロナウイルス」です。
◆新型コロナウイルスでの勤務形態の変化
新型コロナウイルスの影響により、外出自粛を余儀なくされている中、私は3月頃から在宅勤務を始め、早くも2カ月が経とうとしています。
新型コロナウイルスが落ち着いて出社できる日が待ち遠しいですね!(同じ気持ちの方は沢山いらっしゃるはず!)
※ちなみにレンレンの自宅での仕事風景はこんな感じ。
◆新型コロナウイルスの魔の手は研修にまで
早く新型コロナウイルス収まらないかな~と思っていましたが、4月の半ばになっても影響は衰えず、急遽今年の研修は初のリモート開催に変更となりました。。。(おのれコロナめ。。。怒)
本番まで1か月弱(GWも挟むため実質それより短い)しかない中、それまでに準備していた資料等をリモートで実施可能な内容に変更する必要が出てきました。
これがかなり大変で、どのツールをどのように使うか、またリモート実施ならではの課題等を洗い出して講義の内容を急ピッチで修正しました。
そして迎えた本番、ラズパイのイメージが破損する等の想定外のトラブルが起こったりしましたが、何とか最低限、実施したいと考えていたところは無事終えることができました。
これは、講師陣の奮闘は勿論のこと、受講側の新人の皆さんに積極的に課題解決に取り組んでもらえたおかげだと思っています。
今回、技術研修の講師をリモートでしてみた感想もお伝えできればなと思います。
◆難しいと感じた点
・Face to Faceで会話できないことや、伝えたいことがなかなか伝わらないことが多い。
・何か問題が発生したときの対処が難しい。
・新人側でお互いに相談/協力して演習を実施してもらうのが難しい。(今年新卒入社された方々は、最初から在宅勤務になったことで新人同士のコミュニケーション不足の可能性がある。)
・講義内容を理解できているかどうかの確認が難しい。
➡(受講側/講師側共に)初めての経験で総じてとにかく難しかった。。。。
◆良かった点
・モニター越しでも伝えたいことを正しく伝えるためにはどうしたらよいか、ということを考えることで今後の業務にも生かせる良い経験となった。
・多少時間はかかったが、トラブル発生時に受講側と講師側が一丸となって課題解決に取り組めたのが良かった。
・講義内でこまめに進捗状況を確認することで、困っている方の個別フォローが別途、実施できた。
➡内容的にリモートでの実施が難しい中、工夫をすることでなんとか必要最低限の講義を実施することができた。
◆講師をする上で学んだこと
・プランを練る際は常に最悪のパターンを想定しておくべきである。
➡普段の業務でも、予定等が全てうまくいくとは限らない。
・Face to Faceでコミュニケーションを取ることの大切さ。
➡面と向かって会話をした方がお互いの理解をすり合わせることができ、齟齬が生まれ難くなる。
・どのように伝えれば相手に理解してもらえるかを考えることの大切さ。
➡話がまとまっていないと、どれだけ時間をかけて説明しても聞き手側からすると「結局、何が伝えたかったの?」となる。
◆最後に
今年の研修は、例年以上に受講側、講師側共に良い経験となったと思います。この経験を今後の業務や来年以降の研修にも生かしていきたいと考えています。もし読者の皆様の中で、現在「マクニカに入社を考えているけど技術の知識が全くないからどうしよう。。。」と心配している学生の方がいましたら、ご安心ください!講師一同が一丸となって皆様が一人前のマクニカパーソンへと成長できるよう、全力でサポートさせていただきます!!
皆様、大変な時間を過ごされているかと思いますが、コロナウイルスに負けずにこれからも力を合わせて頑張っていきましょう!
関連記事
前へ
メール訓練を内製でやってみた
次へ
新横浜・職住近接ライフ