こんにちは。Macnica Networks USAのにっしーです。
去年の春頃からか、サンフランシスコで電動のキックボードをよく目にするようになりました。聞くと、これらのキックボードはElectric Scooter(電動スクーター)と呼ばれているらしく、モバイルアプリを持っていたら1回1ドル(+利用時間に応じた課金)で簡単に乗れ、目的地に着いたらそのまま乗り捨ててOKというシステムらしいです。運営会社はほとんどがスタートアップ企業で、都市郊外の近距離移動(Last-mile Mobility)にビジネスチャンスを見出し、急速に成長しています。
たしかその前年には、中国でバイクシェアが爆発的に流行していて、中国から来たあるエンジニアが中国にどれだけバイクシェアアプリがあるか、自分のiPhoneを見せてくれたことを思い出しました。
ある意味では、今回の電動スクーターのブームは、中国のバイクシェアの波が電動スクーターというフレーバーをつけてアメリカにやってきた現象とも言えるのかもしれません。実際、電動スクーターのハードウェアを提供しているのはシャオミやナインボットなどの中国企業です。
そんな電動スクーターですが、当初は乗り捨てのマナーの悪さが問題になり、昨年6月にはサンフランシスコ市では運営会社が市からの許可を取得しない限り禁止という法令が施行されました。こうした規制当局との戦いを繰り広げながらも、運営会社は全米でテリトリーの拡大を続け、Macnica Networks USAのオフィスのあるサンノゼ界隈でも見かけるようになりました。
サンノゼ界隈でよく目にするのはLimeという運営会社の電動スクーターです。試してみるために、まずLimeのアプリをダウンロードしてみました。オンボーディングはかなり簡単で、電話番号で認証して、プリペイのバランスを追加するだけです。
プリペイバランスはまずは10ドルだけ追加してみました。Apple Payでワンクリック。
各LimeスクーターにはGPSと識別用のQRコードが付いていて、アプリを開くとその位置が地図で表示されます。
(Limeはサンフランシスコ市では禁止されていることが分かります...)
Limeスクーターをよく目にするようになったとは言っても、車に乗っているときに見かけるレベルで、まだまだ私の日々の生活圏で「乗りたいと思ったらすぐそこにある」レベルまでには浸透していません。どこかにないかなーと思っていたある日、昼食を食べにオフィスの向かいにあるフォー屋さんに向かう途中で、歩道に乗り捨てさされているLimeスクーターに遭遇しました。
これは!と思い、即座にアプリを立ち上げQRコードをスキャン。その結果...
メンテナンス中...
そうか、そういえば乗り捨てられた電動スクーターのピックアップや充電は、ギグワーカーと呼ばれる人々が行なっていると聞いたことがあるな。ピックアップ待ちのスクーターだったのか...と思いながら肩を落とす自分。
無事スクーターに乗れたら、後編でレポートしたいと思います!
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