DockerCon18に行ってきました!

こんにちは。エンジこんにちは。マクニカソリューションズのminepiccoです。
6月13日から15日まで、San FranciscoのMoscone Centerで開催されたDockerConに行ってきました!
この時期のSan Franciscoは、昼は汗ばむほど暑く、夜はジャンパーがいるほど冷え込みます。ほんとに体がおかしくなりそうでした。
[サンフランシスコ 港付近の街並み][港の夕暮れ]さて、本題のDockerCon18です。
今年のカンファレンス参加者は5000人だったそうです。
DockerConにはヨーロッパの開催もありますが、北米開催分だけで考えると、去年Austinで開催されたDockerCon17は5500人だったとのことなので、やや参加者が減っているようです。
ちなみに日本からの参加のかたも、私たちを含めて十数名くらいいたようです。[会場の外観]

今回のDockerConは、キーノートの内容や各個別セッションも含めて、どちらかというと開発者向けのメッセージが多くなっていた印象です。 Docker自体はテクノロジーとしてコモディティ化しているため、開発者向けにより具体的なユースケースを発信する方向なのかもしれません。今回のキーノートは大きく2点で、一つ目がDocker Desktop。Windows用のGUIアプリで、テンプレートから数クリックの簡単な操作でDockerをビルド+デプロイするソリューションと、二つ目がDocker EEによるWindowsコンテナのKubernetes対応(かつ、マルチなクラウドのマルチなリージョンに瞬時デプロイできる)といったものがありました。

今回のブログでは、DockerConの2日目のキーノートで紹介されたRobert Tercekさんという方の「Vaporize」の話について書きたいと思います。
DockerConではINNOVATION EXPERTという肩書きでの登壇でしたが、コンサルタントが本業の方のようです。
http://www.roberttercek.com/
Vaporizeは、その言葉通り、「気化」をあらわします。
かつて「Software is eating the world」と言った方がいらっしゃいましたが、Robert氏はまさに現在起こっているソフトウェアによるビジネス構造の破壊の状況を、ビジネスのVaporizeと表現していました。

最近ではさまざまなビジネスが、ソフトウェアによって大きな変革を遂げています。
かつて2000年ごろは企業を起こすためには5百万ドル必要とされていましたが、オープンソースの爆発的な普及やクラウドの登場などを経て、10年ちょっとで1000分の1までコストが下がりました。[スタートアップに要するコストの低下]

今はアイデアさえあれば、大きな投資も必要ありません。次の世代のビリオネアは、スターバックスでノートパソコンとスマートフォンだけを使って新たな事業を起こしているのかもしれません。[新たなミリオネア]

こういった背景もあり、ソフトウェアによる既存ビジネスの破壊がどんどん加速している状況が出来上がったのです。

古くはAmazonなどオンラインリテールサービスが小売業界を大きく変えました。
最近ではUberやLyftのようなライドシェアサービスがタクシー業界、Airbnbがホテル業界に、ソフトウェアの力だけで破壊的な影響を与えました。
ビデオや音楽も、販売店やレンタルビデオショップではなく、オンラインストリミングやダウンロードへと移行してきています。
また、さまざまなサービスとともにSmart Phoneも多くの機能を統合し、音楽再生のプレイヤーやポータブルナビシステム、デジタルカメラといった、従来は個別に所有していたデバイスは、全てSmart Phoneで完結します。[Vaporized (気化)]

そして、周りを見れば、Vaporizeはそこらじゅうで起こっていることがわかります。[Vaporize everywhere]

最近のアメリカでは、大学のキャンパスもVaporizeの対象になっています。UDACITY、KHAN、udemy、urseraといったオンライン学習サービスが出てきて、急速にユーザーが流れ始めたためだそうです。

この流れはいったいいつ止まるのでしょうか?
答えは・・・
そうですね。止まらないでしょう。
Vaporizeによる経済成長は、2016年には1.3兆ドルだったそうですが、2021年には5倍以上の6.7兆ドルまで膨れ上がるとされているそうです。[Vaporize Economy reshaping the world]

こういった世界はスタートアップのビジネスを中心に話されることがおおいですが、古くからある巨大なエンタープライズ企業はどうなんでしょう?
もちろん彼らも例外ではありません。

2006年の「世界でもっとも価値の高い企業」は、多くが石油や電気機器、銀行などでしたが、2016年にはExxonMobil以外、全てITによってビジネスを行っている企業に代わりました。2006年から残ったのはMicrosoftだけですね。しかも、2018年時点ではExxonMobil 以外の全ての企業が1.5倍から2倍くらいまで評価額が向上しているとか。[DeMaterialization Value]

全ての企業が今ITに、ソフトウェアに取り組むべきという、実データを交えた非常に強力なメッセージでした。
私たちもいろいろな企業のデジタルトランスフォーメーション促進に貢献できるよう、どんどん活動の幅をひろげていければと思います!
海外事例の紹介、画期的なツールの導入効果比較など、私たちマクニカができることは、まだまだたくさんあるはずですよね。
ではまた次の機会に。

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