ありマクをご覧いただいている皆様はじめまして!入社4年目エンジニアの〇△です。
マクニカネットワークスはセキュリティやネットワーク商材を販売する商社です。そのため、エンジニアも業界調査、導入支援や製品サポートといった業務がメインになっています。
そんな中で、私はひょんなことからユーザ側のエンジニアとして活動することになったので、ユーザ企業のITエンジニアと商社のエンジニアの違いについて書いていきます。(もしこれを読んでいるあなたが就職活動中であれば、企業選びの参考にできるかもしれません笑)
■そもそも私は・・
私は中途採用でマクニカネットワークスに入社したのですが、前職ではSierとしてネットワークの設計構築保守を行っていました。いわゆる下流工程のエンジニアとして働いており、要件定義後の設計から実施していました。そこで客先常駐として働いていましたが、本番環境の機器しかないため自由に触れるマシンがなく、エンジニアとしてはモヤモヤしている部分がありました。
そういった経緯があり、検証に使えるサーバや機器が潤沢にあり、好きなだけマシンに触れることができるマクニカネットワークスに転職したわけです。
マクニカネットワークスに入社したことで、私は以下図のように下流と商社を経験した人員となりました。
■ユーザ企業のエンジニアとは?
マクニカネットワークスの一員としてせっせと働いていたわけですが、昨年社内のある方から「お客様と関係を深める活動の一環でお客様のシステム子会社に常駐し、業務を行わないか」という提案を受けました。上述の入社経緯などもあり、一度は断ったのですが、よくよく話を聞いていくと「ユーザが本当に必要とするニーズの調査」、「ユーザ業界で求められている技術の調査、業界の動向調査」、「業界団体をはじめとしたコミュニティへの参加による横のつながりの強化」、「ユーザ視点での製品導入やPoC」などが今回の常駐でマクニカネットワークスがやりたいことでした。
新しい環境や製品、人間関係に飛び込んでいくことを好む人間でしたので(笑)(※マクニカの社員はおおよそ皆さんこの性質を持っています笑)、ありがたくお受けすることにしました。
前職の経験からユーザ側エンジニアとして活動したことがありましたし、ユーザ企業から見ると別会社からの人員になるので、特に問題なくこなせるものと考えていました。
しかし!行ってみて分かりましたが、実際はプロジェクトマネジメント(PM)がメインの業務であり、いくつかの新製品調査も含めた案件のマネジメントも任されることとなりました。(私のイメージでは、PMは自社(または一次請負先)の社員が実施し、別会社からの人員はその手足となるイメージでしたので、想定外でした)
結果として私は以下の図のように下流、上流、商社を経験した人員となりました。
ここでようやくタイトルに戻るのですが(笑)、ユーザ企業のエンジニアの業務を端的に言うと、「従業員の要望に沿って、環境に即したシステム要件をまとめ、要望に沿うことで不利益を被る社内人員の了承を取り、経営陣を納得させる根拠を提示し、現場で動く人員を監督し、ベンダーの動きにも目を配らせる。」ことと私は認識しました。
それに対して、マクニカネットワークスのような商社のエンジニアは、「ユーザの要件に適合した製品の導入を提案。ユーザ要望に沿って製品の設定を実施し(設定に必要な検証も実施)、導入作業を行う。製品を介した何らかのトラブルがあれば打ち合わせ、実機検証などの徹底調査によって解決する。」といったことが業務になると思っています。
つまり、ユーザ企業のエンジニア(上流)では、機器の動きがどうこうというより「自社環境の理解力、ステークスホルダーとの意思疎通能力(+資料作成能力)、スケジュールマネジメント能力」などが求められ、商社のエンジニアでは「高い技術力、深い製品理解、機械語を通常の言語で説明する力、異変を見逃さない洞察力、製品を愛する心(笑)」などが求められることになります。(※技術に対する探究心やフットワーク、あきらめない心などはどのエンジニアでも必要です)
結果として、ユーザエンジニアは横のつながりを強化する力(システムに関係する各所をつなぐ力)がより必要になり、商社エンジニアは縦のつながりを深めていく力(ユーザ企業と製品の提供元をつなぐ力)がより必要になります。(余談:下流エンジニアは「要件を具体的設計に落とし込み、正確に設定を実施。PMの指示を的確に理解し、実作業を行う。ベンダーと交渉する。」といったことが業務になると考えます)
※必要とするスキルのイメージ
今行っているこの業務のおかげで、エンジニアと一括りに見ても、このような働き方の違いがあることを知ることができました。
■おわりに
PM経験のなかった私には、ユーザ企業のエンジニアとして送り込まれてから、初めての体験をたくさんしています(笑)。それでもここまでやってこれているので、結局のところエンジニアに一番大事なのは未知を楽しむ心と前向きな姿勢なのかもしれません(笑)。
仕事をしていると予想外のことがたくさん起きますが、そういった部分も仕事の醍醐味の一つだと捉えて、日々業務に取り組んでいます!
最後までご覧いただきありがとうございました!
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