商社のエンジニア

こんにちは、ネットワークスカンパニー所属のてっしーです。
私はネットワークスカンパニーでエンジニアとして、サイバーセキュリティ関連のビジネスに従事しています。マクニカのエンジニア職の役割は複数あり、セールスエンジニア、カスタマーサクセス、テクニカルサポートや脅威リサーチャーなど多岐にわたります。

私は、少し特殊な役割で、社内のエンジニアが担っている様々な役割を少しずつ行っています。そのため、社内では「何をやっているのか、一言で表せない人」となっています。

今日は、そんな私が行っている業務の一部を紹介しつつ、面白みや、やりがいを感じるポイントをお伝えすることで、マクニカのエンジニア像のイメージをつかんでいただければと思います。

■役割その1:脅威分析
マクニカには、【セキュリティ研究センター】というサイバーセキュリティの脅威などを研究し、外部へ情報発信する組織があります。詳細はこちらを参照ください。私はこの組織のメンバーと共に脅威情報の収集や調査を行っています。時には調査した内容を外部へ発信したりもしています。

この役割では、サイバー攻撃そのものを理解していく部分にやりがいを感じます。攻撃者は、あらゆる手で防御網をかいくぐろうとして創意工夫し、攻撃手法が日々変化していくため、私たち防ぐ側は常々アンテナを張る必要があります。そのため、移動中などの隙間時間にも情報収集をしたり、備忘録的に情報をまとめたりしています。また、得られた情報を発信することで、企業・組織の方々に脅威について理解してもらい、セキュリティ対策を強化するきっかけとなれることに意義を感じます。

活動の一環で社外の有識者の方々と情報交換することもあります。社内では頼られることも多いですが、外部の方々と活動する中で自身の未熟さを感じることもあり、非常に良い刺激となります。

■役割その2:ビジネス開発
マクニカは、有望と思われる海外のスタートアップ企業(仕入先)と契約し、彼らの製品・サービスを日本国内で販売しています。このスタートアップ企業を選定し、日本市場での優位性を調査したり、ビジネスモデルを検討した上で、代理店契約を結ぶ専門の部署があります。私はこの部署のメンバーと、サイバーセキュリティの分野において活動を共にしています。

欧米は最新のサイバー攻撃の脅威や課題感に対して、ソリューションが開発されるスピードが日本と比較して速いです。また、ソリューションの浸透についても同様で、体感ではありますが、海外と比べると日本は3~5年ほどは遅れているように思えます。このズレは、セキュリティへの感度だけではなく、言語の違い、セキュリティ人材の不足、企業・組織のセキュリティに対する投資の考え方など、様々な要因もあると考えています。

話をスタートアップ企業に戻しますが、これらの企業は我々が調査している脅威に対して既に対応していたり、我々が気づけていない着眼点で課題に着手していたりすることがあります。そういった企業とのやり取りや、彼らの技術にいち早く触れられることは、非常に刺激的なものです。スタートアップの選定~契約締結の活動は、商社ならではの側面であり、中々、他の企業では体験し難い面白さが味わえると思います。

■役割その3:セールスエンジニア
営業と共に製品やサービスを販売する役割です。先ほどのビジネス開発の部分で記載した仕入先企業と契約を締結した後の活動を担っています。

この役割では、あまり知られていない海外のスタートアップ企業の製品・サービスを市場に浸透させていくという、ビジネスを成長させる面白さがあります。また、新しいテクノロジーによって顧客課題を解決したり、テクノロジーそのものを深く理解したりすることにやりがいを感じます。

実際の経験として、我々の商材(最新テクノロジー)を顧客環境に導入したタイミングで、今までは見逃されていたセキュリティの脅威が明らかになり、企業・組織を標的としたサイバー攻撃を早期に発見でき、被害を抑えられたことがありました。このように、新しいテクノロジーを顧客に提供することで、新たな脅威やリスクに対処できるようになった企業・組織を見ると、世の中に貢献できたかもしれないという実感が沸きます。

その他、セキュリティサービス(開発、改善、実施)、広報活動(メディアの取材対応や外部での講演など)などにも関与していますが、冗長的になってしまいそうなので、役割の説明はここまでにしておきたいと思います。



■おわりに
私が担っている役割と、その面白さ、やりがいがあることについて記載しました。繰り返しとなりますが、サイバーセキュリティの脅威や晒されるリスクは常に変化しており、新しい対策を必要とすることが多くあります。そのような中で最新の脅威を知り、対策となる新しいテクノロジーを調査し、届けていく活動は、企業・組織のサイバーセキュリティを強化する一助となると信じ、少しでも世の中に貢献できればと考えています。

なお、冒頭にも書きましたが筆者は社内でもやや特殊であり、自ら希望して、色々な業務に関わっています。一般的なエンジニアは、基本的に1つの役割に集中することができます。もし「こんなに色んなことに携わるのか」と、不安に思われた場合にはご安心いただければと思います。一方で、希望すれば様々な経験を積むこともできる環境でもあります。

本ブログを通して、イメージしにくい商社エンジニア像をお伝えできていれば幸いです。

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