地方のド田舎で生まれ育ち、気付いたら海外で働いてた話

サワディカップ!
新卒入社10年目のTomです。私は現在タイのバンコクで海外赴任者として勤務しています。冒頭からグローバル感だそうと必死のわたくしTom、その名が醸し出すグローバル感溢れる経歴なのかと思いきや、国際色ゼロのド田舎で18年間生まれ育ち、帰国子女でもなく留学経験もない、いわゆる "純ジャパ" でございます。

【権限移譲】、これは特筆される事の多いマクニカの文化の一つであると思いますが、私も振り返ってみると「入社当初の私によくあそこまで責任ある仕事を任せて頂いたなー」と思う内容ばかりですし、この10年間で目の当たりにした最たる例の一つは、紛れもなく入社4年目の私を海外赴任へと送り出して頂いた事だと思います。笑

そんな私の海外赴任の話にも触れながら、私がマクニカで学び実践している3つの事についてお話させて頂きたいと思います。
① 一人ひとりと本気で向き合う
② 仕事を楽しむ
③ できる理由を探す

【① 一人ひとりと本気で向き合う】
まず自己紹介を兼ねて私の経歴についてお話させて頂ければと思います。
2013年 新卒入社、本社にて米国大手半導体メーカーを扱う仕入先担当営業
2016年 マレーシア赴任、営業担当
2020年 タイ赴任、Sales Manager
と私はマクニカ社員の中でも比較的独特なキャリアを歩ませて頂いていると思います。

私は若手の頃から駐在員として海外に出してもらっていますが、日本の本社勤務時代にバリバリ仕事ができていたかというと、入社当初の自分はもう周りについていくのに必死で(むしろついていけてなかった)、自信満々でドヤ顔入社した割には言葉では表しきれないくらい苦労しました。

当時の上司には連日とても厳しくご指導頂き、自分の実力不足に悔しさのあまり涙を流す日々だったのですが(学生時代からは想像できない姿に友人は驚くと思うのですが笑)、一方でその厳しさは「私のために」私に本気で向き合って頂いているのだとヒシヒシと伝わってくるものがありました。毎日の様に上司や仲間と腹を割って話し合い、アツい想いを共有し、互いに高め合う関係性がそこにはありました。

今思えばそのチームにはたったの3年しか在籍してなかったのですが、私にはその倍以上の月日にも感じ(良い意味で)、マレーシア赴任が決まりチームを離れる際には感謝の想いで涙が止まりませんでした。心より尊敬する上司のもとで、最高のチームと濃すぎる日々を過ごさせて頂きました。この一人ひとりが本気で向き合う文化は私がマクニカで最も好きな部分です。

【② 仕事を楽しむ】
そんなこんなでいつも通り必死に働いていた入社4年目のある日、海外赴任に挑戦する機会を頂きました。

海外赴任に挑戦したい想いはありましたが、一方でまさか入社数年でいけるとは思ってもいなかったので、最初お話を頂いた時は「海外赴任!?!?」と口には出してませんが頭真っ白になったのはここだけの話です。笑

自信があったといえば嘘になりますし、赴任先も行った事のないマレーシアで少々不安もありました。ただ当時の上司からかけて頂いてとても心に残っていたのが「仕事を楽しめ」という言葉。「挑戦を楽しめないようでは成長はないし、当時の自分にとってこれ以上の挑戦はない」、という事で環境の変化を恐れずチャレンジさせて頂く事に。

実際に海外赴任してからというもの、より仕事を楽しめている自分を感じます。ビジネスにおいて自身が判断するカバレッジや規模感が段違いに拡がり、経営者かの如く刺激的な毎日です。営業という枠に留まらずその国におけるビジネスに対し責任を持つ事、最初は戸惑う時もありましたが、そこから生まれるやりがいや達成感は桁違いです!

【③ できる理由を探す】
マレーシアでは営業担当として着任し、現地オフィス及び現地に進出している主に日系企業のサポートに従事しました。一人暮らしも海外に住むのも初めてという私にとっては環境がガラッと変わった年となり、人生の第2ステージの始まりとも感じる変化でした。

現地オフィスの従業員の中で日本人は私1人。あたりまえのことですが、それまで日本語で行っていた製品紹介やビジネス交渉含めコミュニケーションが全て英語となりました。学生時代に授業で聞いていた英語とは異なる現地独特の英語(最初のころは正直何言ってるかわからなかったです)に苦労する日々。英語も最初からペラペラ話せた訳ではないですし日本からやってきた26歳のペーペーが異国の地でそんな簡単に信頼を得られる訳もありません。とはいえ、海外赴任者は肩書問わず責任者として認識されますので、より一層自分自身の実力の真価が問われますし、言動や行動にも大きな責任が伴います。

気持ち的に落ち込む時も正直ありましたが、そんな時に想い浮かぶのは本社勤務時代の上司の言葉「できる理由を探せ」。辛い時に「できない理由」を考え言い訳をするのは簡単ですが、この「できる理由を探せ」という言葉が何度も私を鼓舞してくれました。そして「できる理由」は必ず見つかるもので、それに本気で取り組めば案外うまくいくものだという事は本社勤務時代に学んでました。「日本であれだけやってきたんだから大丈夫だ」、という自負もいつも最後のひと踏ん張りを生んでくれました。結果としてお客様から表彰頂いたり、日本やASEAN諸国へ海外出張してマレーシア代表としてプレゼンを行ったりする機会を頂き、また良いフィードバックを頂けた際にはとても自信に繋がったのを覚えています。

マクニカはどんどんチャレンジを与えてくれる会社です。私はマレーシア赴任の後、タイに営業部門の責任者として着任する機会を頂きました。マネジメントとしての役割に挑戦しながら現地の日系顧客のサポートをしています。タイではマレーシアみたいに基本的に英語が通じる、という環境でもないのもまた新しい挑戦の一つです。ここでも楽しむ気持ちを忘れずに、タイ語の習得にも励んでおり、最近では商談でもタイ語を使う努力をしております。ここ近年は未曽有の半導体不足でとてつもなく忙しいのですが、「できる理由」を探してタイ語も頑張っています。笑

【最後に】
2か国に海外赴任をしてみて一番大切だと実感している事、それは私がマクニカで最初に学んだ「どれだけ会話するか、どれだけ本気で向き合うか」これに尽きます。この思いは、初めて海外赴任でマレーシアに行き、文化も考え方も違う環境に衝撃を受けた時も、タイで新しい言語を使いながら仕事をし、自分のチームを持つようになった時も変わりませんでした。

腹を割って時には涙も流しながら語り合うアツい関係、そこから信頼が生まれるのだと思います。それはお客様に対しても同じです。海外赴任後にゼロから取引を始め、本気で向き合ったお客様に頂いた「I help you because you help me」という言葉は嬉しくて今も忘れられません。

そうして出来上がった絆や繋がりは自身にとってかけがえのない宝です。私が海外赴任を通して出会った方々とはずっと繋がっていて、頻繁に情報交換したり、助けが必要な時はお互い助け合う関係があります。この繋がりが社内スタッフに限らずお客様や業界の方々、また業界や国籍を問わず拡がっていくのは海外赴任の醍醐味の一つでもあると思いますが、引き続き大切にしていきたいです。

「とことん本気で向き合い」、「仕を楽しみ」、「できる理由を探しながら」成長する。こんなアツいチームを私も作っていきます。

最後に写真を1枚、イベントにも本気で向き合うタイチームのYear-end Partyでのひとコマです。
まさかの仮装Party(テーマDisney)で人生初コスプレでしたが意外に楽しかったです。笑 (筆者は前列の101匹わんちゃん)

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